介護をする人のための セルフケア アロマ講座 開催に当たっての想い
こんにちは。
今回は、「 介護をする人のための セルフケア アロマ講座 」を開催しようと思い立った動機をお伝えさせて頂きます。
それは、実は私自身が、介護の仕事の中で、アロマの香りで何度も助けられた経験があり、その貴重な経験は、ひょっとしたら介護の現場で頑張られる皆さまにお役に立つのではないだろうか、そんな想いで講座開催を決意致した次第です。
かつて私は、特別養護老人ホームで管理職をしていた時期がございました。
特養での勤務が10年目を超えて、14,5年目になるくらいから、何をやっても仕事がうまくいかず、燃え尽きてしまった経験がございます。
燃え尽きてしまった後は、来る日も来る日も、家族すらあまり顧みることなく全てをほったらかしにして、帰宅するなりゴロンと横になり、ただただ茫然と天井を見つめて過ごす日々が、1年ほど続きました。
そんな心が苦しい時に、私の心を助けてくれて、再び元気にしていってくれたのが、アロマの香りでした。天井見つめながら、アロマのデフューザー(噴霧器)で、香りを楽しむ芳香浴をして、これからのことを考えている時期があり、それから今日に至っています。
香りの力が人の心を元気にすることができるんだっていう経験を、自分自身で、この時に初めて経験しました。
そして今も、時々様々なアロマの香りを、私の場合は芳香浴を中心に楽しませて頂いています。
アロマの香りを嗅いだ瞬間の、脳がフワッと反応して、癒やされる感覚。この感覚が仕事でへたり込みそうになる時の私たちの心をリフトアップしてくれます。
アロマが万能、全てではないかもしれませんが、アロマの香りの力も借りながら、自分の心が立ち直ってきて、再び前を見て生きていってみようと思うことができるようになってきたのは事実です。
この経験が原点となって、今回のアロマ講座の開催を思い立った次第です。
介護は、時と場面によっては、老いから来る人生への憂いに触れ、看取り介護の場面では、死期が近づいた時の、独特の孤独や悲しみに触れるときがございます。
多くの場合、その状況を、介護の現場の方々が甲斐甲斐しくサポートしておられ、またそのことに介護の仕事のやり甲斐を感じたり、悦びを感じたりされているのですが、やはり、それらの場面を支えていくことに使用する精神的エネルギーの量は、決して小さくありません。
そうした、精神的エネルギーを使いすぎた時に、アロマの香りで深呼吸して、ご自身の心を落ち着け、いたわる時間を持つことで、心の充電が完了後、もう一度、ポジティブマインドで介護に臨んで頂きたい。
そんな想いで今回の講座を開設致しました。
アロマに、そして介護に経験を積んだ講師陣が、優しい微笑みとともに、自らとの語らいのひとときをエスコートさせて頂きます。
私たちと共に
穏やかな香りの世界に
心を委ねて頂けたらなって願っています。
スクールマネージャー
的 場